皿洗いはつづく

大学生が日々のあれこれを綴る一発書きブログ

とりあえずの話

「とりあえず生2つで!!」
今までテレビの中のサラリーマンの台詞でしか聞いたことがなかったような、Theテンプレな台詞が店内に響く。
 
週末なのに誰に連絡しても断られ、最後の砦として僕に連絡してきたらしい友人。
後輩ができてから、バイト代がその週のうちに消える現象が起きているらしいが楽しそうだ。
 
「4月だから景気よく行こうぜ!」と言う彼の勢いに押され、飲みに行くことに。
最近自分のことで忙しくて友人の誘いを断っていた罪悪感があったが、ほとんど気にしていないようでいい友人を持ったなあと感じる。
たいして共通の話題もないのだが、彼といるとほとんど気を遣わなくて済むので居心地がいい。
 
居酒屋に入り、せっかくの機会だから今まで飲んだことのないものを頼もうかな...
そう思っていたところで、さっきのテンプレ台詞が飛んできたのだ。
 
確かにビールは飲んだことがなかったけど、そうじゃないんだよなあ。
いつかこの日が来るとは思っていたが、まさかこんな何の覚悟していない時に
しかも「とりあえず」で頼まれてしまうとは...
 
そんなこんなで、これまで拒み続けてきたビールを飲むことに。
なぜこれまでビールを避けてきたのか。飲まず嫌いだと言われればそれまでかもしれないが、いいや言わせてほしい。
まず酒というもの自体、普段はほとんど飲まない。飲んだとしてもジュースの延長みたいなやつだ。
それに加えてビールなるものは苦いらしいではないか。
残念ながら僕の味覚に、苦味を楽しめるシステムは備わっていないらしい。
苦いものを食べると、鳥肌が立ちブルブルっとなる。これは拒否反応だろうか、もう飲む理由が見つからない。
 
この普段飲まない上に苦いもの、どこからどう見ても罰ゲームではないか。
何も悪いことをしていないのに、スタートから罰ゲームである。なんと理不尽。
付き合いだから仕方ないと言っても、好きでもないものを飲みながらなんてその人との付き合いも苦いものになっていきそうだ。
 
 
そんな僕のビールへの思いを知らない店員は、無慈悲にも泡の乗った黄色くて苦い奴を持ってくる。
もう覚悟を決めるしかない、大人の階段を一歩踏み出す自分に「乾杯!」
友人が一気にグラスの半分を透明にしていく。
いきなりそんなチャレンジャーにはなれないので、とりあえず一口。
 
 
あれ、案外そんな苦くもないぞ。予想外のあっけなさに、急に強気になった。
美味しいとは言い難いが、慣れれば飲めないことはないなあなんて思ってしまう。
人生で初めてビールに対して肯定的な感情が生まれた気がする。
(慣れれば飲めるのが肯定なのかは若干怪しいけど)
 
 
 
ここまで話を進めてきてなんだが、ビールの話は正直どうでもいい。
それよりも、気になったのが「とりあえず」という発言のほうだった。
 
頻繁に飲みに行く人には、もうあたりまえのような事なのだろうけど
昼飯一つにしても悩む自分からしたら、とりあえずはたまったもんじゃない。
悩む時間がもったいないのだろうけど、急いで決めて「やっぱりあっちにするんだった...」となる方がよっぽどもったいない。
優柔不断なのかもしれないが、自分のことだし時間が許す限り考えるのは悪いことじゃないはずだ。
周りを気にして、自分の選択をとりあえずにゆだねてしまうのはどうなんだろうか。
 
 
何もこれは食べ物に限った話だけじゃなくて、もっと幅広い捉え方ができる問題だろう。
「とりあえず」を好きで選んでいるのならいいが、思考を停止して使っているのであれば危険だと思う。
いつのまにかそれが当たり前になって、新しいものへ挑戦する精神がなくなってしまう。
ずっと同じところにとどまって、とりあえずを積み重ねていたら、ただ老いていくだけだろう。
なんでも悩めばいいってわけじゃないだろうけど、小さなことでも少し考えて選んで行ったほうが幸せなんじゃなかろうか。
 
 
 
 
社会に出た後もビールをいきなり頼まれる機会があると思うと、とりあえず早いうちからビール飲みません宣言を仕掛けておく必要がありそうだ。
 
 
【振り返り】
基本エッセイは書置きしておいて、投稿するときに見直すことにしているんだけど...
今回は書いたのを読み返していくうちに、「あれ?これエッセイ...なのか??」という
どうしようもない疑問を持ってしまいました、初めてだし良しということに(笑)
 
ビールの話からいきなり人生の話に持っていく無理やり感。
文字数ぎりぎりで無理やり終わらせようとしていた、作文や小論文を思い出して懐かしくなりました。
あの頃から成長してないのが少し悲しいが、自分の言いたいことは少しまとめられたのかなと思います。
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。
何かコメント等ありましたら(pachi (@p_achi_q) | Twitter)までお願いします!ではまた。